2022年4月に高校1年生になった高校生からが学習し始める必履修科目の情報1ですが、共通テスト(旧センター試験)でも出題されることは既にご存知な人も多いでしょう。
本記事では情報1が共通テストに導入されるのはいつからなのか?や対策方法、出題範囲、情報1の導入を既に決定している大学など、情報1と共通テストに関して必ず知っておくべくことをまとめました。
ぜひ最後までご覧いただき、情報1の勉強・対策にお役立てください。
【情報1】共通テストで導入されるのはいつから?
では早速、情報1が共通テストで導入されるのはいつからなのかについて解説します。
結論から言いますと、2025年の1月に実施される共通テストから情報1は導入予定となっています。
冒頭でも解説した通り、情報1は2022年4月に高校1年生になった高校生からが学習する科目です。
2022年4月に高校1年生になった高校生が受験する共通テストは2025年の1月となります。
つまり、2022年4月に高校1年生になった高校生が初めて共通テストで情報1を受験することになります。
【情報1】共通テストの出題範囲は?
ちなみにですが、共通テストにおける科目名は情報1ではなく「情報」となりますのでご注意ください。
そして、共通テストにおける科目「情報」の出題範囲は情報1で学習する範囲となります。
高校では情報1と情報2という2つの科目が用意されていますが、共通テストで出題されるのは情報1のみです。情報2は出題されませんのでご注意ください。
情報1で学習する範囲は大きく以下の4つとなります。
- 情報社会の問題解決
- コミュニケーションと情報デザイン
- コンピュータとプログラミング
- 情報通信ネットワークと データの活用
1つ目は「情報社会の問題解決」です。 私たちが今生きている社会は情報社会とも言われていますが、 今後、情報社会で働いていく上では今後多くの問題や課題に直面します。そのような問題や課題をどうやって解決していくのか、 解決のためのアイデアはどうやって生み出していくのか? などについて学習します。
2つ目の「コミュニケーションと情報デザイン」では、ネット上でのコミュニケーションの方法や注意点(ネット犯罪やSNS炎上など)、わかりやすいデザインとは何かなどについて学習します。
3つ目の「コンピュータとプログラミング」では主にプログラミングについて学習します。
最後の4つ目「情報通信ネットワークとデータの活用」では、インターネットにアクセスするというのはどういうことなのかや、インターネットの仕組みなどについて学習します。
※情報1の内容について詳しく解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
【情報1】共通テストのサンプル問題
共通テストで出題される情報1では、実際にどんな問題が出題されるのか気になる高校生も多いでしょう。
本記事を執筆している2023年4月現在、文部科学省のサイトから共通テストで出題される情報1のサンプル問題が公表されていますので、情報1を共通テストで受験予定の高校生は必ずチェックしておきましょう。
ただし、以上のサンプル問題を解く際には以下のことを念頭に置いておいてください。
- 平成30年に改訂された高等学校学習指導要領「情報Ⅰ」に基づいて作成したものであること。
- 情報1の内容のうちの一部を出題範囲として作成したものであり、情報1の全ての内容を網羅しているわけではないこと。
- 今後、問題の内容や難易度などが変更される可能性があること。
【情報1】共通テストで使用されるプログラミング言語は?
上記でも解説した通り、情報1の学習内容が出題範囲となるので共通テストでもプログラミングに関する問題が出題されます(実際にサンプル問題でも出題されていることがわかります)
では、共通テストでは何のプログラミング言語が使用されるのでしょうか?
結論から言いますと、共通テストではDNCLという擬似プログラミング言語が使用されます。
情報1のプログラミング言語について解説した記事をご覧いただくとわかりますが、情報1では教科書によって採用されているプログラミング言語が異なり、主に以下4つのプログラミング言語が採用されています。
- Python
- JavaScript
- VBA
- Scratch
例えば、共通テストで使用するプログラミング言語をPythonにしてしまうと、Python以外を取り扱っている教科書で学習した高校生は共通テストで不利になってしまいます。
このような事態を防ぐために、共通テストでは既存のプログラミング言語ではない擬似プログラミング言語としてDNCLを採用しています。
DNCLに関する細かい文法や詳しい説明は独立行政法人大学入試センターが「共通テスト手順記述標準言語」という資料で解説しているので、ぜひご覧ください。
共通テストで情報1が必要な大学は?
2025年1月に実施される共通テストで「情報」を実施するかどうかについて「検討中」「予告」「決定」など何らかの発表をしているのは、国立大89%(73/82大学)、公立大72%(68/94大学)となっています(2023年3月31日時点の情報)
また、すべての大学のうち、一般入試で「情報を実施する」としているのは国立大で60%(49/82大学)、公立大学で12%(11/94大学)となっています。
ちなみにですが、北海道・東北・北陸・中国・四国地方では既にすべての国立大学が公表しています。
関東・近畿地方ではまだ一部の大学が公表していません。
具体的な数字としては以下の通りです(数字は校数を示しています)
自分が受験予定の大学・興味のある大学に関しては、必ずその大学のホームページで情報1の扱いについて確認しておくようにしましょう。
【情報1】共通テストの対策方法は?
最後に共通テストの情報1の対策方法について解説して本記事を終了とします。
まず、情報1でも共通テストであることに変わりはないので基礎力が非常に重要となります。
実際に先ほどご紹介した共通テストの情報1のサンプル問題を見ても基礎的・基本的な問題が多数出題されており、応用力が必要な問題の割合はそこまで多くはありません。
また、用語に関する問題も出題されるので少なくとも教科書などで登場する用語は必ず押さえておく必要があります。あとは一問一答の問題集などで用語に関する知識量を増やしましょう。
※本記事の筆者が運営している情報1の一問一答を毎日配信するインスタのアカウントもぜひフォローしてください。
情報1の勉強では、用語に関する知識量を増やすことと基礎力を磨くことを意識してみてください。
ちなみにですが、本記事の筆者が提供している映像授業ではたった4時間で情報1の基礎をすべて学ぶことができます。視聴期限もなく無料で質問し放題です。
映像授業のサンプル動画もご用意しているので、ご興味のある人はぜひ以下からチェックしてみてください。
いかがでしたか?
今回は情報1の共通テストはいつからなのか?や大学の公表状況、対策方法などについて解説してきました。
情報1はまだ開設されて間もない科目なので共通テストに関する情報もまだまだ少なく、なかなか対策がしづらい科目ではありますが、先ほども解説した通り基礎を徹底的にやりこむことをぜひ意識してみください。
情報1の問題集まとめや情報1の参考書まとめもご用意しているので、ぜひ合わせて参考にしてください。